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返済原資を明確に提示しよう!

2019年10月22日

ある建設業の経営者の方から、「資金繰りが、厳しいが銀行に融資を申し込んでも相手にしてもらえない。
とのご相談がありました。
銀行に対してどのようにアプローチしているのかをお聞きしたところ、
「1億円の資金が必要なことをお伝えし、決算書と試算表を提出した。」とおっしゃいます。
1億円を5年返済で借りた場合、年間2,000万円の返済が必要になります。
ですが、同社の決算書では500万円程度のキャッシュフローしかありませんので、
決算書や試算表だけでは、逆に「返せない」ことを、銀行に伝えてしまったことになります。


まず1億円が必要な理由をお聞きしたところ、1.5億円の大型案件を受注したことにより、
先出しになる原価部分がおおよそ1億円であるという回答でした。
しかし、一方で回収条件をお聞きしたところ、工期は約1年で、着手時30%、
中間で30%、完工時に40%とのことです。
おおよその外注費の支払時期と入金時期を擦り合わせたところ、5,000万円の資金があれば
十分にキャッシュが回ることが分かりました。

社長のお話をお聞きしたうえで、次の資料を弊所にて作成しました。

・当該案件の原価の額や割合を明確にした売上原価表
・5,000万円の資金を借入し、中間時に2,500万円、
完工時に2,500万円を返済する資金繰計画表

そして、社長と一緒に銀行に訪問し、資料を提出しました。
売上原価表と資金繰計画表をお見せして、5,000万円が必要な理由を説明し、
回収条件が明記されている契約書をお渡しして、返済の確実性を示しました。

最終結果は、当方の申し出どおり、融資金額5,000万円、6ヶ月後に2,500万円、
1年後に2,500万円という返済条件で、承認を得ることができました。

本件のように、売上や利益と比較して大きな資金を借入する場合は、
資金の使い道や金額の根拠、返済の方法や根拠を、必ず書面に落とし込んで
説明することが重要です。