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アフターコロナの創業融資

2020年9月21日

リーマンショック(2008年)の後や、東日本大震災(2011年)の後のような不況・景気停滞期には、
実は創業塾への参加者が増え、景気がいいときには参加者がイマイチでした。
創業塾への参加者が増えた年は、それに比例して、実際の創業者数も増えました。

現在は新型コロナウイルスの影響が長引いていますから、2021年は創業塾の受講者が増えそうな予感がします。
なぜ、不況時に創業者が増えるのでしょう。

1.なぜ? 創業せざるを得ない人が増えるから


不況により中小企業の倒産・廃業が増えたり、企業がリストラを行ったりするため、大量の失業者が発生します。

しかし再就職できる先がなく、「それなら創業でもしよう」「創業しかない」という、ちょっと後ろ向きな
「でも・しか創業」をせざるを得ない人が増えることもあるようです。
 

2.なぜ? 国や地方自治体が創業者支援策を強化するから

不況期には国や地方自治体も、創業者を増やすための施策を手厚く行う傾向にあります。

たとえば今までで言うと、創業融資を借りるための条件が緩和される
(必要とする自己資金が少なくなる、借り入れできる創業融資額が増える等)といったことがありました。

また、創業者向けの補助金が創設されたり、様々な公的機関での創業塾への予算が増えたりしたのも、
実は不況期でした。
 

3.なぜ? 不況期には、新しいビジネスの芽が生まれるから

景気の転換時は、人々の行動パターンの変化や企業の経費削減などに伴い、今までと違った商品や
サービスへのニーズが生まれることが少なくありません。


新しいニーズに応えるため、トレンドに敏感な人々が創業します。

Airbnb、Instagram、Uber、ラクスルなど新しいビジネスが、リーマンショック後に生まれたのは有名な話ですね。
 

4.なぜ? より安く創業できるから


今、繁華街を歩いてみると、多くのテナントが空き店舗になっています。お気づきの方も多いと思います。
人気の立地・場所でも、家賃との兼ね合いで、なかなか新たな入居者は見つからないようです。

その状況を解消するため、不動産業者は家賃や保証金を減額してでも、借りてもらおうという動きに出ます。

今までなら良い立地で出店しようと思っても、予算が厳しく諦めていたところが、
家賃や保証金が下がったため、希望の場所に出店できるケースが出てきます。


また飲食店や小売店の出店に関連する業者(設備を販売している製造業・商社、内装業者等)も
仕事が減少しているため、価格の値下げに応じるところも出てくるでしょう。

全体的に、創業するためのコストが下がります。
 

現在の創業融資の状況は?

創業融資の95%は、日本政策金融公庫からと言われています。
公庫は現在コロナ融資対応で疲弊していることもあり、創業融資に関しては
やんわり断ることが多いと耳にしています。

「創業が今でないとダメな理由」を尋ね、回答が明確でない場合は、
「もう少し後で創業されたほうがよいのではないでしょうか」
といったやりとりがなされているようです。


たしかにこの環境下、生半可な覚悟の創業では、成功に導くのは難しいです。

もちろんコロナに関係なく、一般に不況期には、創業融資案件に対する審査の目は厳しくなりがちです。
安易な考えでの創業融資に対する謝絶は、支店長とお話をしていても、よく聞きます。

が、けっして創業融資に消極的なわけではありません。

日本政策金融公庫は、その名のとおり「日本」の「政策」に寄り添った融資をするための金融機関なのです。

国が「創業者をもっと増やそう」と打ち出したときには、公庫も創業融資を増やす動きが活発になります。
不況期でも真面目に創業に取り組み、真剣にビジネスモデルを考え、入念な準備をしている創業者には、
創業融資に対して積極的に取り組んでくれます。
 
実際に当事務所で創業融資のお手伝いをした方は、スンナリ希望額が通っています。

公庫は2021年、創業融資にも積極的になる!?

コロナの状況によってもちろん変わりますが、もし2021年にコロナショックの影響が終息していく場合、
公庫は高確率で創業融資に積極的になると思います。

公庫は今回のコロナ融資対応で、現場の人員を増やしてきました。
その甲斐あって、今、都市部では、融資の申し込みから実行まで、1ヶ月程度で行える体制が整いました。
当初は2か月3か月待ちでした。

しかし、今後終息の方向に向かえば、コロナ融資の申請は、今までのような途方もない量ではなく、
次第に減少し、よって、現場の人員が余ってきます。

そういった人員を活用するため、今度は国の政策に沿った「創業融資」に力を入れてくると考えられます。

もちろん先述したように、安易な創業へのチェックは依然、厳しいままでしょう。

「貸さぬも親切」のケースです。

ですので、創業融資を申請する際は、しっかり準備をしましょう。
準備を整えて創業融資に臨めば、満額を借りられる確率は高まると思います。
創業を考えている方は、今年残りで少しずつ準備をして、来年の創業に向けていきましょう!