短期継続融資を受けられるように!
2020年10月20日
借入には長期借入金と短期借入金があります。
長期と短期と聞くと、長いか短いかの違いね!と、何となくイメージが付くかと思います。
この長期と短期を区分する期間は・・というと、1年です。
1年を超えて借りているかどうかで、長期なのか、短気なのかとなります。
中小企業の借入は、長短どちらが多い?
では、どちらで借りている会社が多いのでしょうか。
多くの中小企業では、長期借入金が多く、短期借入金が少ないという
長短バランスが崩れた状態になっています。
中小企業が事業活動するには、運転資金が必要です。
いくつか算定の方法ありますが、
貸借対照表を見て計算する場合の運転資金は、
売上債権 + 棚卸資産 - 仕入債務で計算されます。
掛けで売ったものや棚卸は、まだ未回収です。
一方買掛金は、未払となっているものです。よって、この差額が必要な運転資金となります。
この運転資金は、長期借入金ではなく、短期借入金・短期継続融資で調達すべきです。
長期借入金として毎月返済をする形式(銀行的には、約定弁済と言います)ですと、
毎月同額を返済することになりため、売上回収が少ない月であっても、平均月と同額の
借入金返済としてキャッシュアウトする訳です。
よって、自社の資金繰りを悪化させ、企業の成長を阻害することもあることから、
約定弁済がない短期継続融資は、中小企業がまさに活用すべき融資なのです。
短期継続融資とは?
短期継続融資は、無担保・無保証の短期融資で、会社の賃金ニーズによって借入をするもので、
書き換え時には、債務者の業況や実態を適切に把握して、その継続の是非を判断します。
この形態の1つに、当座借り越しというものもあります。
例えば、商品を販売する場合、仕入れ先から仕入れ、 仕入れた物は売れるまで、
倉庫や店頭で眠っていることになります。
しかし、仕入れた物の代金は、先に支払わなければならず、 販売代金の回収は後になりますので、
その時点で、必ず立て替え・先払いが生じます。
これは正常な事業活動として、必ず発生する立て替え金・先払いです。
この立て替え金は随時発生していきますので、短期継続融資を受けている企業は元金の返済はせずに、
利息の支払いのみで回していくことになり、 元金を返すのは、企業を清算する時だけです。
どれくらいの会社が使っているの?
しかしここ最近、
短期継続融資の取り扱いは多くはありません。
なぜでしょうか。
それは、企業の売上が下がると、 必然的に立て替え金が減ります。
金融機関は立替金が 減ったのならば、返済してくださいというようになりました。
しかし企業からすると、売上が減っているので、当然キャッシュも 減っており、
返すお金はありません。
また、金融庁からもこの立て替え金に関する融資は本当に 正しいのかというチェックが過去に入り、
金融機関は、次々と 短期継続融資から長期融資に切り替えていきました。
本来なら返さなくてもよいお金を、返さなければならず、 企業からどんどん資金が出ていき、
資金繰りに苦しむという悪循環に陥ってしまいました。
さらには、返済期限を猶予するというリスケジュールまでするような状態になってしまい、
そうすると新規融資が出ないので、成長戦略が描けず、 行き着く先は倒産・・ということになります。
このような流れを受けて、数年前から、金融庁は短期継続融資を推進しています。
短期継続資金とは?という所でも記載しましたが、この類型が当座貸越と言う制度です。
これは、限度額を設けて、その限度額の範囲内であれば、いつでも好きなだけ、借入が出来る制度です。
勿論、一旦限度額の契約に通れば、その後の借入にいちいち審査はされません。
いつでも!好きなだけ!(限度内ですが・・)なのです。
そこで借りたお金は、売上金が入るタイミングを返済期日と指定して、返済すればよいことになります。
実際に、当事務所の関与先の会社で、業容の良いところは、商工中金の当座貸越制度を
活用させてもらっていて、その内の1社は直近の決算が良好で、限度額増額に応じてもらいました。
この制度を紹介した会社からは、前のような資金繰りでヒーヒーしたり、社長の個人資金を投入して一時しのいでいた
時代が嘘のよう❤❤というコメントを頂いています。
ただし、この制度は好条件なので、金融機関からすれば、リスクも増えます。
そのため、どこの会社でも審査にパス出来る訳ではありません。
こういった好条件の融資のためにも、まずは利益を出して、純資産を厚くすることが必要です。
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