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銀行もリモートワーク?

2021年6月12日

三菱UFJ銀行では、

近日、一人一台の業務用PCが配られる!

そのPCには、勘定系システムや稟議システムが内蔵されている !!

支店からの持ち出しが許可されるため、 本格的なリモートワークが可能になる !!!
ようです。

これは大きな驚きですね。

金融機関の業務には契約書や請求書、現金といったいわゆる現物の取扱が多く存在すること、
重要な顧客情報が非常に多いこと、求められるセキュリティも非常に高く、 システム構築にも
お金と時間が膨大にかかるなどから、リモートワークなどはできないのでは・・と思っていました。

ですが、各行員に専用PCを持たせることで勘定系システムにも融資稟議系システムにも対応しよう、
というのです。
これにより、各行員は自宅でも稟議を決済し、資金を移動させることができるようになります。

大きな業務リストラを断行する一つの要

元々、三菱UFJ銀行は2023年度までに店舗を4割削減し 2017年度に比較して、約10,000人分の業務を
削減することを、発表していました。
この取組みは、そのための一手であり、三菱UFJとしては既定路線であって、コロナ禍だからと
やっていることではありません。

このタイミングで実行できるというのは コロナに関係なく前から着々と準備をしていたと思われます。
システムに優位性のある銀行から、徐々に追従するでしょうけれど、今回の三菱UFJは、二歩も三歩も、
前を走っていることを感じました。

金融機関全体としては様々

リモートワークにより、店舗数は大きく削減されるわけですから、現金をはじめとした店頭取引の
利便性は低下します。

これはつまり、「顧客が望むから頑張る」と言う考えには限界がきており、 「こちらの(提供企業側)の
都合に合わせてくれたら、できる限りのサービスを提供する」という方向に、メガバンクは向かっています。
三菱UFJだけではありません。三井住友も支店だけでなく、ATMの廃止も多く行っていますし、
みずほは、企業向け部門はかつての複数店舗分を集約したり、窓口への予約が必要というようになってきて
います。

一方、地域金融機関である信金・信組の中には、その逆をいこうとしているところもあります。

例えば、ここしばらく縮小傾向であった集配金業務を、あえて復活させている信金もあります。

集配金は、行員が相手先に出向く訳ですから、信金側の大きな時間とコストを要するものの、
「集配金時はお伺いし、社長と面会する機会をいただく」 という考えで、フェイストゥフェイスを
定期的に行うことで、各社からの信頼とビジネスチャンスを得ようとしています。

どちらが正しいというよりは、それぞれが生き残りをかけた工夫をしていると言えます。

IT技術の活用によって、効率的な運営を行う銀行(金融機関)、その他の方法で効率だけではない
サービスを考える 銀行(金融機関)、それぞれの個性が出てくるのでしょう。

利用者である企業・個人もまた、どの銀行との取引が相性がいいのか、考える必要があります。

ですが!!!
長期的には、銀行のIT化(DX)も避けられないのではないでしょうか。
何しろ、効率性が高まることは、収益性が向上することに直結していますので、できる金融機関とできない
金融機関では差がついてしまいます。

効率の追求だけではお客はついてこない・・という議論も当然ですが、最終的には 「もともとの効率性が
高いから、余剰時間で非効率なこともできる」 となります。
そうなると、勝敗は明らかです。

金融機関も、今まで通りの経営はできず、顧客都合にばかり合わせていられない・・ということになってきます。

コロナ収束後に、中小企業の都合と銀行都合とがかみ合わなくなることも増えるでしょう。
改めて、中小企業と金融機関はよい関係を築いていけないと、自社の経営にも影響が出てしまうかもしれません。